ステファノ・コニア(Stefano Conia)は、1946年にハンガリーで生まれた著名なイタリア・クレモナ派のバイオリン製作家です。父も製作家であり、その影響を受けて若い頃から楽器作りに親しみました。1968年にクレモナ国際ヴァイオリン製作学校に入学し、ピエトロ・スガラボットやジオ・バッタ・モラッシなど伝説的な製作家たちのもとで学びました。1972年に卒業後は、長年にわたり同校で教鞭をとり、次世代の製作家たちを育てました。 ステファノ・コニアの楽器は、クレモナ伝統のスタイルに忠実でありながら、彼自身の美意識が反映された、音響的にも非常に完成度の高い作品として世界中の演奏家に評価されています。使用する材やニスにも強いこだわりを持ち、見た目の美しさと音の深みを両立させているのが特徴です。現在もクレモナで工房を構え、息子のステファノ・コニア・ジュニアとともに活動を続けています。