ブルーノ・フルチーニは、イタリア・ピアチェンツァを拠点に活動する実力派のヴァイオリン製作家です。クレモナ国際ヴァイオリン製作学校を卒業後、ジオ・バッタ・モラッシやシメオーネ・モラッシといった名匠のもとで経験を積み、確かな技術と感性を磨き上げました。国際製作コンクールでの受賞歴もあり、若手ながらすでに高い評価を得ています。 彼の楽器は、伝統的なクレモナ様式を基盤としながらも、現代的な美しさと精緻な作りが際立っており、特に赤みのある美しいニスや整ったアウトラインが特徴です。響きは芯がありつつも柔らかく、ソロにも室内楽にも適した万能型とされています。 また、フルチーニは異色の経歴を持ち、かつてはプロのラグビー選手としても活躍していました。そのダイナミックな背景とは裏腹に、非常に繊細で丁寧な手仕事を得意とし、現在はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの製作に情熱を注いでいます。