アレッサンドロ・フェンディーロは、1989年にイタリア・クレモナで生まれた弦楽器製作家です。​2003年、クレモナ国際弦楽器製作学校に入学し、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの製作と修復技術を学びました。​在学中、ジョルジオ・セー、ルカ・ベリーニ、アレッサンドロ・ヴォルティーニらの指導を受け、卒業後はステファノ・コニアやルカ・ベリーニの工房で経験を積みました。​2012年、クレモナのヴィア・デル・ジョルダーノ121番地に自身の工房を開設し、伝統的なクレモナ様式を基盤にしつつ、ジュゼッペ・オルナーティやフェルディナンド・ガリンベルティといった20世紀の巨匠たちのモデルにも関心を寄せ、独自のスタイルを追求しています。​2024年には、第19回ANLAI国際ヴァイオリン製作コンクールでバルザリーニ賞を受賞し、その技術と芸術性が高く評価されています。